ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
うっ、また笑われた
でもこういう時に笑う?
不敵な笑みを浮かべたり
やや切なげな声で囁いたかと思えば
また声を押し殺しながら笑ったり
森村医師ってば、いったい・・・・
「オレ、完敗だよ・・・・あの人に。」
オレ、カンパイダヨ・・・・アノヒトニ?!
『へっ?』
森村医師の珍しく小さな声で囁かれた言葉の意味が
全然理解できなくてマヌケな声をあげてしまった私。
「レイナらしいよな!そういう反応。」
『・・・が、あ、◎×△◇*・・・?』
言葉を噛むと森村医師にバカにされることをわかっていながらも
彼の意外な発言によって動揺してしまい、やっぱりカミカミな情けない私。
しかも自分の意とは反して顔まで真っ赤になっちゃって。
そんな自分とは対照的に彼は
こっちが悔しくなるぐらいスッキリとした顔をしていた。
「おい、顔、赤くするなって!オレがレイナにプロポーズしたかと思われるだろ?オレ、日詠派の妊婦さん、敵に回すの勘弁したいんだけど・・・後が怖そうだしな。病院中に変な噂話を流されそうだしね・・・」
私の左耳元にもっと近付いて悪態をつきながらそう囁いた森村医師。
『だ、だって、どういう意味か、わかんなくて』
「どういう意味ってそういう意味だよ。だってさ、あの人・・妊婦さん達までにもあんな告白しちゃってさ。いつもは我、感せずって涼しい顔しててそんなコト、絶対やりそうににないのにさ・・・なんかあり得ねーよな・・・」
あり得ねーよな・・・か・・・
あの人って、ナオフミさんのことだよね?
ナオフミさんにあり得ないコトさせちゃったのって
やっぱりワタシだよね・・・
ワタシってどこまで
ナオフミさんの足を引っ張ったら済むんだろう・・・?
いつものワタシなら
そんなイヤミな発言をする森村医師に食ってかかるトコだけど
あまりにも図星なご意見で
食ってかかる元気も出ない・・・
「でもさ・・・」
・・・・・??
こ、今度は何?