ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
パタパタパタ・・・
「ああ、オレに任せろ。完璧に治してやるから。」
再び堂々と私の左耳元に近付きそう囁いた森村医師。
囁き声だけど力強さも感じられるような引き締まった声で。
『お願いします!』
だから私も元気よくそう返事をした。
手の外科医師としての彼の手腕も
信頼していたから。
だけど・・・
「おう、あの人、いやあのオジサンに愛想つかしたらいつでもオレの胸に飛び込んでこいな。高梨さん・・じゃなくて、レイナ♪」
『はっ、ハイ?』
「ヤツが浮気とかしてたら逐一、レイナに報告してやるから。」
『いや、そうじゃなくて、私の手の治療を・・』
クククッ・・・
「いやあ、これからようやく面白くなりそうだな・・・・人の不幸は蜜の味ってきっとこういうコトなんだろうな♪楽しみにしてるぜ・・・蜜の味ってヤツをね・・それまでにしっかり完璧にレイナの手、治してやるからな・・・・じゃな、レイナ♪」
チュッ!
『・・・へっ?!』
パタパタパタッ・・・
耳元で聞こえた口先だけの投げkissの音がしたかと思った瞬間
あっという間に彼の足音らしき音は凄いスピードでどんどん遠ざかってしまった。
ナオフミさんがすぐ傍にいるのに
妊婦さん達もみな揃って聞き耳を立てているのに
そんな中でも投げKissですか?!
さっきのカレに対する憧れという想い
やっぱり撤回したほうがいいかな
でも、まあ
いかにも彼らしくて
森村先生らしくて
ダイレクトに唇を奪われたワケでもないし
まあ、いいかな・・・・・
ヤバイ
ワタシまた顔、赤くなっちゃった//////
「・・・ったく・・レイナなんて、呼び捨てしやがって・・・」