ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来



とうとう私と向かい合う格好となった彼女は
緊張していたせいか
相変わらず両肩を強く竦めたまま。


そして彼女と向き合っている私までも
彼女の緊張感がじわじわと伝わってきてしまって
首の後ろ辺りに若干の痛みを感じ始めてしまった。


そんな私達の間でナオフミさんは
口を挟むことなく静観したまま。



彼にこの状況をどうにかして欲しいなんて思ってないからそうして貰うのはありがたかった。





私と一緒に再び歩み始めようとしている彼が口を挟むようなことをしたら

きっと

再び美咲さんは傷つくことになりかねないから



そんなのよくない


お願いだから

彼女を傷つけるのは

一度きりにしてあげて



彼女が再びあの屋上へ向かわなくても済むように






『美咲先生・・・・?』




だから今は私に

彼女と向き合わせて

お願いだから・・・・







「・・・・高梨さん、私、アナタに謝らなきゃいけないことがあるんです。」




謝らなきゃいけないコト・・・?






彼女が口にした“謝らなきゃいけないこと”


思い当たる節があるといえばある

屋上でナオフミさんと抱き合っていたこと?




もしそれじゃなければ

ワタシの知らないところで

ナオフミさんと何かあった、の?



もっと深い事情を伴うようなことが・・・




でもナオフミさんは

“今からでも自分のことを信じろ”って言ってた



だとすると

ナオフミさんと美咲さんの間には

もう何もない?



だったら

何・・?










「私、高梨さんを試すようなコト言っちゃってすみませんでした。」


『・・・・私を、試すようなこと?』



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