ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
「本当にすまない。キミが是非ウチの病院に欲しいと進言してくれた人物だったのにな・・・・」
「いいえ、仕方ありません。なんとなくこうなるの、わかってましたから。」
やっぱりこの声は・・・
私が祐希を妊娠中、主治医だったナオフミさんに
突然東京へ行けと言われた一番辛かった時に
私の背中をそっと押してくれた人達のうちのひとり
そう
奥野先生
「でも、いいんじゃないですか。また探しますよ。大変でしょうけどね・・・・フフフ・・・・」
奥野先生
ナオフミさんが勤務している名古屋南桜総合病院ではなく、この病院にいたんだ
いつのまにあの病院辞めたんだろう?
でも、これから
奥野先生と一緒に働けるんだ
それは心強い
凄くすごく
「そろそろ、彼女が来てくれる時刻なんだけど・・・」
院長らしき人の声で私は現実に引き戻された。
院長室内での修羅場チックの空気はどうやらなさそう
ウチの病院に欲しいとか、また探すとか
至って真面目そうな話題が聞こえてきたコトだし
そうだよね・・・・
奥野先生、不倫とか
そういうマネはしなさそうだもん
ヤダ、ワタシ
相変わらずハヤトチリ妄想癖
全然変わってない
怪しい妄想で
首を傾げてるヒマなんてないや
さあ、早くこのドアをノックしなきゃ
じゃないとワタシ
出勤初日から遅刻女のレッテルを貼られることになる
緊張しまくりだけど・・・
さ・行くか!
臨床心理士、高梨伶菜の第一歩!
コンコン、コン!