ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来



かつて自分のことを
“一生大切にする”と言ってくれた彼と私の
ココロの距離が離れてしまうのには
充分すぎたかもしれない


3年という時間が私たちの関係を変えるには充分すぎたということを
それを痛感せずにはいられない

恋人同士なんかではなく
かつてのような血の繋がっていない兄妹でもなく
赤の他人のような・・・・そんな関係


自分で選んだことなのに
こうなることもわかっていたはずなのに
それなのにこんなにも寂しく思えてしまうのは
彼のことが今でもスキという感情がどうしても消し去ることができなかったから

でも彼の中に恋人である私の存在がない
それを痛感させられてしまった今

ワタシはオトナにならなくてはいけない。




『いえ、結構です。そんなに重くないですから。』



彼と私は
同じ病院で働く同僚という関係を
築いていかなくてはならないのだから



だから私は口角を思いっきり上に引っ張り上げて微笑んだ。

自分の本当の気持ちを自分の胸のもっともっと奥に押し込めておけるように

どうしても消し去ることができない ”彼がスキ” という気持ちを
もっともっと胸の奥に
誰にも気がつかれないような胸の奥底へ・・・






ポンッ・・・








「全然ダメだな・・・・・俺・・・・」





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