ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来



まずは自分のこの手で彼女をもう一度前に導くことだ

もしまた彼女が動揺した顔をしたならば
ちゃんとその想いを聴いてやればいい


「あの、私、ひとりで歩けますから・・・だから、手を離して下さ、、、キャッ!!!!!!!」


転びそうになったらまずはその小さな体を支えてやればいい


『ひとりでなんて、言うなよ。』

「・・・えっ?」


自分の想い
それを彼女にちゃんと伝えて


『もうひとりでなんて、言わないでくれ。』

「・・・ナオ・・・日詠せんせい?・・・・」


それから彼女がどうしたいのか
聴いてもいいだろう

姿が見えない相手に余計な遠慮をしているのはただの空想であって
今、この瞬間が嘘偽りのないリアルなんだから



『日詠先生の、カノジョさんとかが・・・・誤解しちゃいますから・・・』



俺のカノジョか・・

そんなのはもうずっといない
伶菜と別れてからもずっと
誤解されてしまうような人なんていない


もしかしたら、伶菜も俺と同じように
姿が見えない俺のカノジョを空想してしまっていたのか?


お互いに同じような空想
1つの道を進もうと導こうとしていたのに、またすれ違ってしまうような、そんな空想

そんな空想はもういらない

欲しいのはやっぱり
未来に繋がる1つの道を一緒に歩くというリアルだけだ



グイッ!!!!!


「・・・・ったく、誤解。」



だから、もうお互いに・・・自分じゃない恋人がいるんだと空想することはもう終わりだ


誰がなんと言おうとも
もし、伶菜のカレシと言われる人が現れたとしても
もう遠慮なんかしない



『えっ?!』

「誤解してるのは、お前な。」



俺はたったひとつの
リアルな宝物を手にするんだ


未来を拓く道を一緒に歩むために・・・



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