ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来






「日詠せん・・・ナオフミさん!今度こそちゃんと声に出して、言って・・・・って、あれ?」



言葉だけで伝わらないのならば
動けばいい

そのためにもコレを持っていたんだ



「これって・・・・」


3年前
挙式した後、業務の合間に都合をつけて一緒に買いに行くはずだったもの
コレをようやく手にしたのは1年前

絶対に諦めない
そう思って購入したのに
俺はついさっき、自分勝手な空想のせいで本人を目の前にしたら諦めかけた

でも、
誰かに気を遣うとか
もう伶菜のことを諦めようとか

そういうのはもうやめよう

本当に欲しいものは
自分で掴みに行かなければ
手に入らない


だから

『愛し・・・てる。』


去る者追わずというかっこつけたポリシーなんてものも
もう俺にはいらない

照れくさいという余計な感情も
いらない


「これって・・」


『・・・やっと渡せた。』


「・・・やっと?」


『ああ。やっと。』


「いつから、これ・・・を?」


『・・・去年。』


「去年?」


いらなくなったものと引き換えに改めて掴んだもの

それは

別々の道を歩んでいて、
その道は1つに重なっている
それがわかった時に誓った想い


「なんで・・・・」


『伶菜と一緒に支えたい・・・改めてそう思ったから。』


伶菜と一緒に患者や妊婦を支えたい
これだけはもうどうしても手離してはいけない想いなんだ





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