ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
「大丈夫、私なら大丈夫だから。」
ホラ、やっぱりな
でも、私は大丈夫だから・・と彼女に言わせてしまっているのは、他でもない俺なんだ
伶菜とあともう少しだけでも一緒に居たいと思う自分
ついさっきまではそういう自分を優先したかったはずなのに
入江さんが現れた今、俺の中でもこのままでいいのかという想いを振り払うことができない
後輩医師の久保を助けてやれなかったという後悔
それが今も俺の心の中に深く刻まれていて、
今回の美咲の件で俺はまたそれを繰り返すかもしれないという不安が沸き起こっているからだ
多分、こんな俺を伶菜は見透かしている
「だから、お兄ちゃんを必要としている人のところへ・・・早く行ってあげようっ・・・・」
俺がグラグラと揺れている時こそ、
彼女はそういう俺を見透かし、
そして、俺の背中を押そうとする
俺を前向きにさせようと頬が少し力んでいる笑顔で・・・
こんな笑顔をさせてしまうのなら
このまま彼女から離れなければいい
でも、多分、それを彼女は許してくれない
そう思ったのは目の前で俺をじっと見つめながら強い光を放つ
彼女の瞳のせい。
「・・・ゴメン、な・・・・」
腹の底からやっとの想いで出したその言葉。
謝りたくなんかなかった
謝らなきゃいけない状況なんて作りたくなかった
でも、彼女はきっと理解してくれる
彼女の強さを秘めた瞳を見た俺はそう思わずにはいられなかった