ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
だから今の私は
この人たちに迷惑をかけてしまう
ちゃんと経験がある人のほうが
適任なんじゃないかな?
今ならまだ間に合う
このチームから自分を外してもらうことを・・・
ガバッ!!!!!
会議室のドアノブに左手をかけようとしたその瞬間
私はその手を制止された。
「面白いところはこれからよ、伶菜ちゃん・・・いえ、高梨センセ♪」
『福本さん・・・・・』
「ほら聞き逃しちゃうわよ・・・・・アイツの言い訳。」
福本さんにまたまた強く手を引かれ、会議室のドアに耳をくっつけるように誘導されてしまった私。
事情を知らない通行人とかに盗み聞きしてるなんて誤解されたくない!なんて福本さんに訴える余裕はもう微塵もなかった。
「彼女は・・・・」
日詠先生が私をこのチームに呼び寄せた理由を語ろうとしていたから。
だから私は更にドアへ耳を強く押し当て中の様子を窺った。
“彼女は・・・”の言葉の続きをなんとか拾い上げようとするために。
「彼女は・・・・高梨さんは“弱い自分”をちゃんと知っている。・・・・・だからなんだ。」
「弱い自分・・・・ですか?」
中谷さんは不思議そうに彼に問いかけた。
「ああ、他人から見れば、それはウイークポイントかもしれない。でも・・・彼女はきっと患者さん達をきちんと守ってくれる。」
「随分、信頼なさっているんですね?彼女のコトを。」
中谷さんは溜息混じりに問いかけた。
「・・・・・・・」
けれども消えてしまった日詠先生の声。