ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
Hiei's eye カルテ32:キミとキミの大切な人を守る



【Hiei's eye カルテ32:キミとキミの大切な人を守る】






一瞬の静寂を経て、ざわつき始めた会議室。
そこにいるのは、遺伝相談チームのメンバー。


こういう状況になっているのも

「えっ?・・・高梨さん?」

「ナオフミさんって、誰?」

派手にチームのメンバーであり、俺の嫁さん宣言をしてくれた伶菜のせい。



それにしても痺《しび》れたな

伶菜は他人の目を気にして
俺とパートナーであることはひた隠しにしたいタイプだと思っていたが

なかなかやってくれる

初日から


『伶菜、おまえ・・・』


ニヤケそうな今の状況を隠すためにわざと溜息をつく

でも、伶菜はメンバーが彼女のことを受け入れてくれているなんてまだ気がついていない

顔を見ればわかる
交感神経がガツガツに働いていそうな空気まで伝わっているからな

まだ何かあるぞ
今度はなんだ?

もっととんでもないことを言い出しそうだな

でも、とことんやれ

後は俺がなんとでもするから




「もう・・・なにがあってももう誰にも譲れません!!!!!!!!幸せだから!!!!!!!ナオフミさんがダイスキだから!!!!!!!!陰口でも靴隠しでも、どんな嫌がらせでも何でもコイって感じです!!!!!」





100点満点
痺《しび》れを通り越して気持ち良くさせられた

でも、伶菜のこういうキャラクターに初めて触れる人間には
刺激が強すぎたようだ

その証拠に再びの静寂
この状況で伶菜はやり過ぎたと冷静になって
自分のしでかしたことを激しく反省するんだろう

でも反省なんかいらない

この人達はちゃんとわかってくれる
このチームはそういう人達が集まるように準備してきたんだ

俺が信頼している人達は
必ずお前を支えてくれる

だから胸を張れ

俺も胸を張ってお前をここへ招き入れるから





グイッ!!!!!!!!!!




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