ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
まずは一つ目の仕事。
『ここに来れば、きっと背中を押してもらえる気がしてな。』
それは小高い丘の上にある高梨の親父とお袋が眠る墓地。
8分咲きの桜のトンネルを抜けた先にある墓に到着した。
昨日から準備をしておいたガーベラ。
お袋がスキだった花。
俺が墓前に活けた後、横を向いた格好になっていたそれを伶菜がそっと直している。
その隣で俺もしゃがみ込んで両手を合わせ目を閉じた。
親父、お袋
ようやくふたりでまたここに墓参りに来ることができた
先日ここに来た時は、次は伶菜を連れてくると言ったが
無事に実現できて良かった
だから改めて伝えたいことがある
お義父さん、お義母さん
あなた方の大切な宝物であるお嬢さんを
僕に下さい
偶然の再会を果たして、彼女の主治医になったのにも関わらず
治療ができなくて手を離した
でも、兄という立場に戻り、再び彼女の手を取った
そんな中、彼女の幸せを優先して再び手を離しそうになったけれど
自分の想いに正直になり、兄という立場を捨ててもその手は離さなかった
けれども、夢が見つかった彼女が自分から離れていくのを見守った
諦めない、その気持ちを持ち続けながら・・・
そんな日々を経て、今日を迎えた
きっとそんな日々を送っていた伶菜と俺を
ひやひやしながら空から見守ってくれていたでしょう
でも、もうそんな想いはさせません
あなた方が伶菜を愛したように
俺も精一杯、彼女のことを愛し抜きます
『あっ、ゴメン。待たせたな。』
先に合掌し終えたらしい伶菜が俺のほうをじっと見つめている。
結婚相手の両親に、お嬢さんを僕に下さいと伝えていたなんて想像していなさそうだ。
『ここに来れば、きっと背中を押してもらえる気がしてな。』
それは小高い丘の上にある高梨の親父とお袋が眠る墓地。
8分咲きの桜のトンネルを抜けた先にある墓に到着した。
昨日から準備をしておいたガーベラ。
お袋がスキだった花。
俺が墓前に活けた後、横を向いた格好になっていたそれを伶菜がそっと直している。
その隣で俺もしゃがみ込んで両手を合わせ目を閉じた。
親父、お袋
ようやくふたりでまたここに墓参りに来ることができた
先日ここに来た時は、次は伶菜を連れてくると言ったが
無事に実現できて良かった
だから改めて伝えたいことがある
お義父さん、お義母さん
あなた方の大切な宝物であるお嬢さんを
僕に下さい
偶然の再会を果たして、彼女の主治医になったのにも関わらず
治療ができなくて手を離した
でも、兄という立場に戻り、再び彼女の手を取った
そんな中、彼女の幸せを優先して再び手を離しそうになったけれど
自分の想いに正直になり、兄という立場を捨ててもその手は離さなかった
けれども、夢が見つかった彼女が自分から離れていくのを見守った
諦めない、その気持ちを持ち続けながら・・・
そんな日々を経て、今日を迎えた
きっとそんな日々を送っていた伶菜と俺を
ひやひやしながら空から見守ってくれていたでしょう
でも、もうそんな想いはさせません
あなた方が伶菜を愛したように
俺も精一杯、彼女のことを愛し抜きます
『あっ、ゴメン。待たせたな。』
先に合掌し終えたらしい伶菜が俺のほうをじっと見つめている。
結婚相手の両親に、お嬢さんを僕に下さいと伝えていたなんて想像していなさそうだ。