ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来




そんなことを想っていた私の体がくるりと回されてキスされた。


まだ寒い4月の夜
だけど唇は確かに温かさを感じていた。


温かく
そして
包み込むような優しいキス




ドキドキするけど
懐かしい気持ちにもさせられるキス


以前はあんなにも好きだった康大クンとのキスには
私のファーストキスだったそのキスには
まったく感じられなかった感情。


ナオフミさんの気持ちがたくさん込められているようなそんなキス。
こういうキスだけ知っておきたかった。



『・・・ファーストキス・・・』


私のファーストキスはすぐさま体の関係に繋がってしまった
今から思うと苦いキス。


『なかったことにしたかったな・・・』


せっかくナオフミさんのキスを感じていたのに
自分でぶち壊すようなコトをうっかり口にしてしまったバカな私。



なのに・・・


「お前のファーストキス・・・なかったコト・・・にはさせたくないな。」


『えっ?』









「・・・俺の・・・一番最初のキス、だから・・・」









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