ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来







「今度は伶菜・・・」



そして・・・、どうやら私が目覚めていることに気がついていないらしいナオフミさんの呟き。



「お前だからな・・・」



寝てるフリしていたほうが彼にとっても都合がいいような気がして目を閉じたままその声に耳を傾けていたんだけど



「覚悟しとくのは・・・・」



目を開けずにはいられなかった。



『お、起きてた?昨日の夜?』


「目、覚めてたのか?」


そして重なったお互いの声。



「タヌキ・・・だな」


『うっ・・・』


そういうナオフミさんだって昨日の夜はタヌキ寝入りしてたんじゃ・・・


「アヒル・・・に変身。」


あたしってば
口、尖ってる?


しかもナオフミさんってば笑いを堪えてる

ベッドの中なのに・・・・



『イジワル。』




昨日久しぶりに再会したとは思えないぐらい、ナオフミさんと私の距離はグッと縮まっていた。
兄と妹として過ごしていたあの頃みたいに。
もう兄と妹という関係ではないけれど・・・



「ずっと一緒に・・・」


『えっ?』


そして耳元で囁かれた彼の声。


「守って欲しい。」


昨日の夜、途切れていたままの彼の言葉の続き



それは


「俺らの患者さん、俺らを必要としてくれるすべての人達も」


『・・・・・・・・・・』


「ずっと一緒に・・・守ってやって欲しい、俺と一緒に」


『・・・・・・・・・・』


「お前のことは俺が守りきる、から・・・」



私とのミライを見つめてくれている彼の言葉は

私にとってかけがえのない

大切な言葉だった







『ハイ!』




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