会長候補はSweets☆王子!?
 大内君は、ハアーっと大きくため息をついて、こめかみを押さえます。


「池永がおバカなのは、まあ仕方ないとして、公約が『校内恋愛の自由化』ってのは前代未聞だぞ。
 生徒会指導主事の先生方からの許可も降りる訳ないだろ。
 つまり、池永の立候補自体が無効ってことだ」

「ええーっ!? マジかよー」

「マジだよ。ちょっと考えたら分かるだろ!」


 そりゃ、そうでしょ。と、あたしはホッとしていました。
 物を考えない人間特有の危うさが、最初っから漂っていた……そんな存在が、池永君という人なのですから。


「あっ! じゃあ、こうしたらどうかな?
……『校内恋愛自由化』の公約自体は、選挙戦本番になるまで伏せておいて、立候補届が通った後で、追加の公約として書き足すってのは?」


 ななななな、何を言い出すんですか!?
 塚本会長さん!!

 目を見開いて絶句したのは、あたしのみならず大内書記さんも同じでした。


「会長、ご自分の後継者に、こんなおバカを据えても平気なんですか?
 どどどど、どうかしてる! 池永の言うことをまともに受け止めちゃ駄目ですってば!!」

「え? だって、面白そうでしょ」


 塚本亜美菜さんのお目目が、キラキラしています。
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