会長候補はSweets☆王子!?
「あ、あの、ええと……このお店の場所って、ええと?」

「はい。地図を見て頂くとすぐお分かりかと思いますが、日豊本線下曽根駅が最寄り駅、文化記念公園の緑地を抜けた国道沿いにあります。
 つまり、お嬢様の通われてる小倉塚第二高校からも、目と鼻の先の場所にありますね」


 わーっ! やっぱり、アドルフォさんは、あたしがデートに使うお店として、さり気なくピックアップしてくれてるんだー///


「最近、『アマンダ』小倉店でアルバイトされてる少年がいまして、ぶっきらぼうながらも、私が見たところかなりのセンスを感じさせるものを持っていますよ。
 特に、10代の男子では珍しく、和洋のスイーツ作りに対して、天才的なカンを兼ね備えているようで、今から楽しみですね」


 そうなんだー。あたしと同じくらいの男の子なのに、一生懸命アルバイトして自分でお金を稼いで、ちゃんと将来の夢に向かって頑張ってる人もいるんだよね。

 あたしは、ちょっぴり自分が情けなくなります。

 生まれた時から大きな豪邸に住んで、アドルフォさんみたいに素敵な執事さんから、日夜最高のおもてなしを受けて、お小遣いだって使い切れないくらいの額をもらっている。

 だけど、自分自身で何かを成し遂げようとすることは出来ない。
 ちっぽけで、無力な自分。
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