会長候補はSweets☆王子!?
「あ、そうでした!
 ちょうど、その彼が作ったスイーツの試作品をもらって来たんですよ。
 どうぞ、召し上がって下さい」


 そう言うと、アドルフォさんは、ダイニングの方から『アマンダ』と書かれた手提げ袋に入った小さな瓶を取り出しました。

「これは?」とあたしは、緑色の包装紙で包まれた小瓶を指さします。


「カプチーノ風味のプリン・ア・ラ・モード、ホイップクリーム添えになります」


 封を外すと、ふわっとした甘い香りとフレッシュな焙煎したコーヒー豆のソースの芳香が漂います。

 銀の小さなスプーンですくい、それを口に運びます。

……まず、さっととろけるようなクリームのなめらかさが感じられ、控えめな甘さのプリンの舌触りにバニラ・エッセンスの上品なフレーバー。
 それらをカプチーノの風味が優しく包み込みます。


「美味しいです! こんなプリン・ア・ラ・モード、食べたの初めてです」


「気に入ってもらえて、私も教える側として何よりです。
 ひいき目なしでも、これを作った彼は、将来立派なスイーツ職人やパティシエになれると思いますよ」

「同感です!」
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