会長候補はSweets☆王子!?
「後は、学校の授業を真面目に受けてくれたら、心配ないんですがね」

「え? そのアルバイト店員さん、素行に問題でも?」


 アドルフォさんは、少し苦笑しつつ

「……バイトや新作スイーツの研究、学校中の女の子達に自分の試作品を食べさせて回ったりして、学校の授業や課題はほとんど手付かず、テストは赤点のオンパレードだそうです」

「あら、まあ。やっぱり、学業とお仕事の両立って難しいんですねー」


 あたしは、あっという間に極上のスイーツを完食してしまいました。

「研究熱心なのは、非常に素晴らしいんですが、やはり学生の本分は勉学ですからね。非常に難しい問題ですよ。
……最低でも留年しない位の学力がなければ、専門学校の進学だってままなりませんし、先生方からの評判だって、本人曰く最悪なようですからね」


 珍しく、アドルフォさんが身近な人の個人情報をあたしに話してくれます。

 それだけ、このスイーツを作ったアルバイト男子学生さんに、目を掛けているということなのでしょうね。


「そう言えば……最近、彼は妙なことを言い出しまして」

「妙なこと? ですか」

「ええ、進学に有利な一発逆転の方法を思い付いた! とかで、不思議なハイテンションでホイップを泡立てていましたから」


(一発逆転? 進学に有利?)

 何でしょう? 先生方の信頼を取り戻す秘策でもひらめいたのでしょうか?

 あたしには関係ない人の話とは言え、何だか気になります。


 多分、関係ない人の話でしょうが……
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