会長候補はSweets☆王子!?
「ちょ、ちょっと! どうして永末さんがここにいるのよ!!」

 うろたえている姫子さんに、意地悪く絡む永末記者。

「あら、西村姫子候補。あたしの信頼し得る情報では、そちらの選挙参謀とやらが、【RED】とかいう情報源を使い、池永陣営をスパイしてたって話ですが?」


「だから、永末パイセン。ノーコメントですってばあ~」

 潤はぴょこぴょこジャンプしつつ、新聞記者のたまごを阻止しようと弱りきっている。

「グラスノスチ(情報公開)よ。今は隠しだてしても無駄。
 いいわ、永末さん。ここで今から話す内容はオフレコで。いいわね?」


 総長・梶山静也が口を開く。

「早坂って得体の知れないヤローが、俺たちのチーム『北龍』に以前バイク便のアルバイトを斡旋してくれたことがあった。
……それは、小倉の港にある倉庫から、福岡全域の各地に物を運ぶ仕事だったんだ」

「静也、結局あんた達は『何を運んでた』の?」

 姫子さんは、緊張を押し殺しながらたずねる。


 俺たちは、その品目を聞いて一瞬「は?」となった。

「な、なあ、静也。それと【RED】にどういう関係が?」

「それはよく分からんが……」


「【RED】=【赤】……足し算、引き算。引き算!?」

 ブツブツ呟いていた姫子さんは、顔をパッと上げ、何か閃いたようだった。


「解けたわ!! この生徒会長選挙に立候補してる関係者に【RED】がいる!

 そして、西村陣営と池永陣営両方に食い込んでるヤツがいる!!」
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