【最新版】異世界ニコニコ料理番~トリップしたのでお弁当屋を開店します~
「我が同胞を戦場で支援してくださった恩人のご一行も、はるばる王都までご足労だった。私はシャルル・オーゼ・パンターニュ、この国の王だ」
「ええっ、国王!?」
どっからどう見ても、小学生だよね!?
思わず叫んでしまう私に、シャルル国王の宝石のごとく煌く聡明なペリドットの瞳が向けられる。
「あなたがバルドの言っていたお弁当屋とやらか。黒い髪に瞳……それから珍しい身なりをしている。風変わりではあるが、魅力的な女性だ。名前を伺っても?」
小学生……ではなく、シャルル国王の口から息をするように女性を喜ばせるような賛辞が飛び出す。
呆気にとられつつも、「野花雪です」と自己紹介した。それからバルドさんに促されて、国王の前に跪くと献上するお弁当を差し出す。
「それが例のお弁当か。ここで頂こう」
国王の一声で、急遽ランチテーブルと椅子が王間に運び込まれる。
従者が私から受け取ったお弁当を真っ白なクロスの上に置き、国王は席についてフォークとナイフを握った。
お弁当ひとつに、大がかりな。
従者がお弁当の蓋を開けると、『豚ロースの照り焼き丼』が顔を出す。肉だけではお弁当が茶色一色になってしまうので、半熟卵とネギの代わりに【ジャーミン】を刻んで載せ、見栄えも工夫した。
「おお、これは──表面がキラキラと輝いているな!」
おそらく、酒と醤油と砂糖、それからすりおろしたニンニクで作ったタレのことだろう。シャンデリアの光を浴びて、いっそう表面がつやつやしている。
「いただきます」
国王はスプーンで優雅に豚ロースの照り焼き丼をすくう。綺麗な所作で口元に運ぶと、「んん!」と謎の唸り声をあげて国王は目を見開いた。
「甘いのにしょっぱいぞ! だが、どちらもしつこくない。絶妙な割合で、ライスが進む!」
さっきまでの威厳漂う雰囲気はどこへやら、子供のように国王がはしゃぐ。歳相応の反応だとは思うが、国王の変化に従者たちは目を丸くしていた。
それに気付いた国王は、こほんっと軽く咳払いする。我に返ったらしい。
「ええっ、国王!?」
どっからどう見ても、小学生だよね!?
思わず叫んでしまう私に、シャルル国王の宝石のごとく煌く聡明なペリドットの瞳が向けられる。
「あなたがバルドの言っていたお弁当屋とやらか。黒い髪に瞳……それから珍しい身なりをしている。風変わりではあるが、魅力的な女性だ。名前を伺っても?」
小学生……ではなく、シャルル国王の口から息をするように女性を喜ばせるような賛辞が飛び出す。
呆気にとられつつも、「野花雪です」と自己紹介した。それからバルドさんに促されて、国王の前に跪くと献上するお弁当を差し出す。
「それが例のお弁当か。ここで頂こう」
国王の一声で、急遽ランチテーブルと椅子が王間に運び込まれる。
従者が私から受け取ったお弁当を真っ白なクロスの上に置き、国王は席についてフォークとナイフを握った。
お弁当ひとつに、大がかりな。
従者がお弁当の蓋を開けると、『豚ロースの照り焼き丼』が顔を出す。肉だけではお弁当が茶色一色になってしまうので、半熟卵とネギの代わりに【ジャーミン】を刻んで載せ、見栄えも工夫した。
「おお、これは──表面がキラキラと輝いているな!」
おそらく、酒と醤油と砂糖、それからすりおろしたニンニクで作ったタレのことだろう。シャンデリアの光を浴びて、いっそう表面がつやつやしている。
「いただきます」
国王はスプーンで優雅に豚ロースの照り焼き丼をすくう。綺麗な所作で口元に運ぶと、「んん!」と謎の唸り声をあげて国王は目を見開いた。
「甘いのにしょっぱいぞ! だが、どちらもしつこくない。絶妙な割合で、ライスが進む!」
さっきまでの威厳漂う雰囲気はどこへやら、子供のように国王がはしゃぐ。歳相応の反応だとは思うが、国王の変化に従者たちは目を丸くしていた。
それに気付いた国王は、こほんっと軽く咳払いする。我に返ったらしい。