【最新版】異世界ニコニコ料理番~トリップしたのでお弁当屋を開店します~
「ロキは目立つから待っててね。それで、買い出しはどこでできるんでしょうか!」
「……エーデの町」
私から距離をとりつつ、エドガーさんは身を仰け反らせて渋々答えた。
「じゃあ、行きましょう。もう、お腹ぺこぺこです!」
私はレシピ本とロキをバルドさんに預けて、エドガーさんと一緒にエーデの町へ行くことになった。
「う、わあ……」
森を抜けて二十分ほど歩いた先に、エーデの町はあった。レンガ調の道に色彩豊かな花々が飾られた花壇。通行人は羊毛製のワンピースに頭巾のようなものを被っていて、行き交う馬車や燭台が中世にタイムスリップしたように感じさせる街並みだ。
ここには私の知ってる食べ物もあるし、言葉も通じる。
でも、エーデの町もパンターニュなんて国も私のいた世界には存在しない。
人のざわめきに肌を撫でる風の感触。どれも夢とは思えないほどリアルだ。信じられないけれど、本当に私は異世界に来てしまったのかもしれない。
見慣れない景色をぼんやり眺めていたら、強く腕を引かれた。その瞬間、私のすぐ横をものすごいスピードで馬車が通り過ぎていく。
「あ、危なかったー」
心臓が激しく鼓動している。目を瞬かせながら隣を見れば、エドガーさんが瞬時に私から手を放した。まるで病原菌扱い。地味に傷つく。
とはいえ、彼は命の恩人。
「ありがとう」
素直にお礼を伝えれば、エドガーさんの肩がビクッと跳ねる。加えて、「こ、こここここっ」と変な声をあげはじめた。かなり怖い。
「……エーデの町」
私から距離をとりつつ、エドガーさんは身を仰け反らせて渋々答えた。
「じゃあ、行きましょう。もう、お腹ぺこぺこです!」
私はレシピ本とロキをバルドさんに預けて、エドガーさんと一緒にエーデの町へ行くことになった。
「う、わあ……」
森を抜けて二十分ほど歩いた先に、エーデの町はあった。レンガ調の道に色彩豊かな花々が飾られた花壇。通行人は羊毛製のワンピースに頭巾のようなものを被っていて、行き交う馬車や燭台が中世にタイムスリップしたように感じさせる街並みだ。
ここには私の知ってる食べ物もあるし、言葉も通じる。
でも、エーデの町もパンターニュなんて国も私のいた世界には存在しない。
人のざわめきに肌を撫でる風の感触。どれも夢とは思えないほどリアルだ。信じられないけれど、本当に私は異世界に来てしまったのかもしれない。
見慣れない景色をぼんやり眺めていたら、強く腕を引かれた。その瞬間、私のすぐ横をものすごいスピードで馬車が通り過ぎていく。
「あ、危なかったー」
心臓が激しく鼓動している。目を瞬かせながら隣を見れば、エドガーさんが瞬時に私から手を放した。まるで病原菌扱い。地味に傷つく。
とはいえ、彼は命の恩人。
「ありがとう」
素直にお礼を伝えれば、エドガーさんの肩がビクッと跳ねる。加えて、「こ、こここここっ」と変な声をあげはじめた。かなり怖い。