手招きする闇
17 四階会議室 ホラーハウス
晴香「こんにちは。一年三組の真鍋です」
俊樹「いらっしゃい。さあ、入って。理子は職員室に道具借りに行ってる。すぐ戻ってくるから待ってて」
晴香「わー。かなり本格的ですね」
洋介「俊樹、その子は?」
俊樹「一年の晴香ちゃん。理子の友達だよ」
洋介「へぇ~可愛い子だね。俺、永沼洋介。宜しく」
握手を求める彼。差し出された手を握り返す彼女。
晴香「この壁の絵は?」
洋介「うちには元美術部の、理子と彩萌という二人がいるからね」
晴香「へぇーさすがに上手いですね」
理子「あっ晴香ちゃん、もう来てたの?」
晴香「理子ちゃん、私何すればいい?」
洋介「理子、一年生の後輩までこき使う気?」
理子「こき使うだなんて人聞きの悪い」
晴香「そうですよ。永沼さん、私どうせ暇してたんで、手伝わせて下さい」
洋介「いやー可愛い子だ」
彩萌「ちょっと洋介、あんたちょっと可愛い子がいたらすぐ鼻の下伸ばすんだから」
洋介「彩萌、もしかして焼きもち焼いてくれてる?」
彩萌「そんなんじゃないわよ」
洋介「心配ないって、俺、彩萌一筋だからさ。絶対浮気なんかいないって」
二人のやり取りをあんぐりと口を開けて観察する晴香。
理子「バカでしょー、洋介、いつもこうなのよ。人前でも関係なしに彩萌にアタックするんだから」
晴香「でも、素敵だと思う。私も、こんなにストレートに自分の事思ってくれる彼氏が出来るといいな。あの、森永さん」
彩萌「何?」
晴香「永沼さんの事好きじゃないんだったら、私、告白してもいいですか?」
彩萌「えっ?」
この展開に、夕べの自分達の事を思い出した俊樹は、隣に立っていた理子の肩に手を回し自分の方に引き寄せる。
晴香「いいですか?」
彩萌「いや、だってその・・・洋介は私のものだもん」
くすっと笑う晴香。
彩萌「何がおかしいの?」
晴香「やっと素直になりましたね。実は私、オーラが見えるんです。今の二人のオーラ、相性ピッタリだもん」
彩萌「やだ、それ本当?」
晴香「はい。きっとお似合いのカップルになりますよ。それから・・・」
晴香、くるりと理子達の方に目を向ける。
晴香「理子ちゃんと大久保さんも、相性バッチリよ」
理子「ホントに?」
晴香「本当に」
お互いに顔を見合わせて喜ぶ二人。そんな二人を見て、バレないように小さくため息を漏らす哲司。
晴香「それじゃ仕事しましょ。それが終わったら、理子ちゃんに霊と話してもらわなきゃ」
彩萌「霊って、一年の教室に出るっていうあれ?」
理子「そう。あの霊。昼間晴香ちゃんが交渉してくれたの」
晴香「私は、理子ちゃんみたいに霊と話す事は出来ないから、ちゃんと伝わったかどうかわかんないんですけどね」
理子「きっと大丈夫よ」
彩萌「あームリムリ。私行けない」
洋介「大丈夫。彩萌には俺が付いてるから」
彩萌「ホント?」
洋介「これまでも、いつも一緒に居ただろ」
彩萌「でも・・・」
洋介「大丈夫だって。怖い時は俺の胸に飛び込んでおいで」
洋介、両腕を広げる。
理子「さっ、さっさと片付けちゃお」
哲司「やろうやろう」
俊樹「それじゃ、晴香ちゃん、こっち手伝って」
晴香「はーい」
熱い二人を残し、各自のポジションに移動するメンバー達。
晴香「こんにちは。一年三組の真鍋です」
俊樹「いらっしゃい。さあ、入って。理子は職員室に道具借りに行ってる。すぐ戻ってくるから待ってて」
晴香「わー。かなり本格的ですね」
洋介「俊樹、その子は?」
俊樹「一年の晴香ちゃん。理子の友達だよ」
洋介「へぇ~可愛い子だね。俺、永沼洋介。宜しく」
握手を求める彼。差し出された手を握り返す彼女。
晴香「この壁の絵は?」
洋介「うちには元美術部の、理子と彩萌という二人がいるからね」
晴香「へぇーさすがに上手いですね」
理子「あっ晴香ちゃん、もう来てたの?」
晴香「理子ちゃん、私何すればいい?」
洋介「理子、一年生の後輩までこき使う気?」
理子「こき使うだなんて人聞きの悪い」
晴香「そうですよ。永沼さん、私どうせ暇してたんで、手伝わせて下さい」
洋介「いやー可愛い子だ」
彩萌「ちょっと洋介、あんたちょっと可愛い子がいたらすぐ鼻の下伸ばすんだから」
洋介「彩萌、もしかして焼きもち焼いてくれてる?」
彩萌「そんなんじゃないわよ」
洋介「心配ないって、俺、彩萌一筋だからさ。絶対浮気なんかいないって」
二人のやり取りをあんぐりと口を開けて観察する晴香。
理子「バカでしょー、洋介、いつもこうなのよ。人前でも関係なしに彩萌にアタックするんだから」
晴香「でも、素敵だと思う。私も、こんなにストレートに自分の事思ってくれる彼氏が出来るといいな。あの、森永さん」
彩萌「何?」
晴香「永沼さんの事好きじゃないんだったら、私、告白してもいいですか?」
彩萌「えっ?」
この展開に、夕べの自分達の事を思い出した俊樹は、隣に立っていた理子の肩に手を回し自分の方に引き寄せる。
晴香「いいですか?」
彩萌「いや、だってその・・・洋介は私のものだもん」
くすっと笑う晴香。
彩萌「何がおかしいの?」
晴香「やっと素直になりましたね。実は私、オーラが見えるんです。今の二人のオーラ、相性ピッタリだもん」
彩萌「やだ、それ本当?」
晴香「はい。きっとお似合いのカップルになりますよ。それから・・・」
晴香、くるりと理子達の方に目を向ける。
晴香「理子ちゃんと大久保さんも、相性バッチリよ」
理子「ホントに?」
晴香「本当に」
お互いに顔を見合わせて喜ぶ二人。そんな二人を見て、バレないように小さくため息を漏らす哲司。
晴香「それじゃ仕事しましょ。それが終わったら、理子ちゃんに霊と話してもらわなきゃ」
彩萌「霊って、一年の教室に出るっていうあれ?」
理子「そう。あの霊。昼間晴香ちゃんが交渉してくれたの」
晴香「私は、理子ちゃんみたいに霊と話す事は出来ないから、ちゃんと伝わったかどうかわかんないんですけどね」
理子「きっと大丈夫よ」
彩萌「あームリムリ。私行けない」
洋介「大丈夫。彩萌には俺が付いてるから」
彩萌「ホント?」
洋介「これまでも、いつも一緒に居ただろ」
彩萌「でも・・・」
洋介「大丈夫だって。怖い時は俺の胸に飛び込んでおいで」
洋介、両腕を広げる。
理子「さっ、さっさと片付けちゃお」
哲司「やろうやろう」
俊樹「それじゃ、晴香ちゃん、こっち手伝って」
晴香「はーい」
熱い二人を残し、各自のポジションに移動するメンバー達。