君のとなり。
「......っ。」

い、今...

もしかしてもしかしなくても

おでこにキスされた?!

そう認識した瞬間、
何故か涙が溢れだした。

なんで、涙がでるの。

紫苑のこと嫌いじゃないのに。
むしろ幼馴染みとして好きなのに。

この違和感は、なに?

ぼろぼろと零れる涙を
両手で繰り返し拭っていると
不意に保健室のドアが開いた。

「春瀬、腫れてるとこ冷やせた?
......ってどうしたの?そんなに
痛かったなら言ってくれて
良かったのに。ごめん。」

私はブンブンと首を横に振る。

「大丈夫だよ...痛くて泣いてる
わけじゃ、ないから。」
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