美髪のシンデレラ~眼鏡王子は狙った獲物は逃がさない~
「わ、私、そういうことは初めてで、ぶ、朔也さんを満足させられるとは到底思えなくて・・・あんっ・・・!」

瑠花は乱れ始めたこの雰囲気を何とかしようと、それらしい言い訳を考えて言葉を探していた。

しかし、健闘虚しく、瑠花はあっという間に朔也に組み敷かれて唇を奪われていた。

「さ、朔也・・さ、」

「瑠花、ダメだ。・・・誰にも汚されていないと知ってしまったら、なおさらお前を俺のものにしないと安心できない。ミカにも・・・但馬にも・・・誰であろうとお前は渡さない。頼む、俺を受け入れてくれないか・・・?」

口内を貪る激しいキスをしながらも、許可を得るまでは朔也がそれ以上の行為に及ばないように堪え忍んでいるのがわかる。

苦しそうな朔也を見ていると、穂積堂で湯川店長に言われた言葉が頭をよぎる。

『とにかく、朔也くんはずっとラブちゃんを探していたの。あなたの情熱に触れて彼も穂積ソワンデシュヴを継ぐ覚悟を持ったのよ。どうかその熱意だけは疑わないであげて』

自称だけでなく他称でも、朔也の瑠花に対する思いは深いと評価を得ている。

しかも悩みの根元であった朔也と心晴の婚約は全くの誤解であり、周囲が悪意を持って流した嘘だったではないか。

ましてや朔也には現在、恋人はおらず、12年間、瑠花を探し続けたと言ってくれた。

信じてもいいのだろうか・・・という瑠花の迷いはただの愚問であると誰もが言うだろう。

「や、優しくしてくれますか?」

「っ・・・、もちろんだ。絶対に離さない」

その言葉を合図に、朔也の繊細な指と唇は、瑠花の敏感なところを探してゆっくりと全身を這う。

衣類は1枚1枚、丹念に脱がされて恥ずかしさに気を失いそうだった。

それでも、

初めてさらす肌も、破爪の痛みも、瑠花にとっては愛する人と重ねる大切な時間の始まりと思えて瑠花は愛しかった・・・。
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