年上ダーリン、猫系につき溺愛中
「またやってんのソレ。ミソちゃん引っかかりすぎ」
「いやセクハラとかこのご時世あるあるだろ」
「大丈夫ーーわたしミソ太大好きだから」
「……ア、ウン。アリガトウ」
照れてる照れてる。
ユッキーが「よかったなー」ってミソ太の背中を叩いてからかうと、「うわーもうやめろよ! うぜえ!」とミソ太暴走。
「やっぱり恭平さんと喧嘩したん?」
「へ。なんで」
「いや。オレらに好きとか言うの珍しいじゃん」
「好きくらい言うよ~~恭ちゃんとは絶好調!」
「……ほんと? 湊この前そう言って大喧嘩してておれん家来て喧嘩ヒートアップしたじゃん大丈夫?」
と言うのはユッキー。
この話は1ヶ月くらい前の話だけど。
「えっ何その話、オレ知らないんだけど」
「ミソ太に言うの恥ずかった」
「なんで」
「ユッキーの家でわたし大泣きした」
そう実は1ヶ月前。
理由は忘れたけど、夜中に恭ちゃんと喧嘩して恭ちゃんがお風呂行ってる間にユッキーの家に逃げた事があった。
そのあとすぐに【なんでおらんどこいんの】と恭ちゃんからラインが入ったけど、あの時の喧嘩が最大規模すぎて怖くて連絡を返せなかったわたしは、ユッキーに泣きついたんだけど。
18の女がマジで大号泣した。
小さな子供が喚くみたいに泣いた。
その後、ユッキーから恭ちゃんに連絡が行き、恭ちゃんがユッキーの家に着いたのは日付が変わる頃。
泣いて目が一重化していたわたしを見てユッキーが襲いでもして泣かせたんだと勘違いした恭ちゃんと再び大口論。
ユッキーがすべての事情を話して落ち着いたのは、深夜3時過ぎ。
そんな事もあったなあ。
「で、大丈夫なの?」
「マッジでなんもないし結構ガチで朝からハグしたしチューも3回くらいしてきたよ」
「……バカ正直に言い過ぎだよアホったれ」
「ちなみに行ってきますのチュー待つ恭ちゃんの顔本気で可愛いよ」
「心配して損したよアホ湊」