年上ダーリン、猫系につき溺愛中
意味わからんって言われた。
湊が可愛いって言ったら意味わからんって。
「わかるやろ、そのままの意味なんだけど」
「全然わからんって。朝から何? なんかしたん」
「なんでそーなる!? 可愛いよ、毎朝言おうか?」
「いらん、メイクしてるからほっといて集中したい」
「………」
朝の湊。可愛いけど機嫌の浮き沈みがひどい。
なんだよ、今日は授業偉い大人が見学に来るから癒されたかったのに。ほっといてってなんだよばかやろう。
いい大人(つまり俺)がふてくされながら今日の授業内容の予習を開始。
そう言えば、湊って化粧濃いよな……。
いや可愛いし、ナチュラル派の俺だけど湊の顔はケバくても全然好きだから構わないんだけど。金髪寄りの茶髪もケバいメイクも全部似合っちゃう湊が、9歳も年上の俺を好きでいてくれてるのが不思議。
「恭ちゃん大好きよ」
「………、…エ」
「今日は恭ちゃんの好きなドライカレー」
「………、エ。ハ?」
「やっぱりほっとかれるの嫌でした。髪巻いてくる」
(アーーーーーー俺嫁に殺されるのかな)