年上ダーリン、猫系につき溺愛中
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「あークソ! ユッキー強すぎてキモイ!」
「……今日の湊口悪すぎじゃん」
「どうせ恭平さんと喧嘩でもしたんだろ」
「朝から行ってきますのハグチューしてきましたが」
「………あっそ」
「自爆してんなよだせーな御園」
「自爆? なんで?」
仕事の休憩時間。
ユッキーが持ってきてくれたゲームをテレビに繋いでやるのはマ◯オカート。とてつもなく強いユッキーには勝てないけど、マジで弱すぎるミソ太には勝てちゃうからこのゲームはミソ太とやるほうが好き。
あざ笑えるもん。
「そういやおれ、彼女と別れた」
「えっ、なんで!?」「は!?」
「湊ちゃんと距離が近すぎて無理!あたしと付き合ってくんなら湊ちゃんと喋らないで!って言われた」
「……なんて言ったん?」
「オッケーじゃあ別れようって」
「……3年付き合ってましたよね?」
「うん。意外と別れてみたら平気だった」
「ひっでー……朝日ってそんな淡白なやつかよ」
「じゃあおまえ、湊と喋るなって彼女に言われたらそうする?」
チラッとわたしを見たミソ太は、
「だって湊だよ」の一言。
「巨乳美人だったら無理だけど貧乳湊だぜ? 全然喋らなくてもいける、つか彼女大事」
「………」
「あ、湊、おれは湊がいないと無理だから」
「ユッキー大好き~~~」
「はいはい俺も大好き」
「……湊、さっきの冗談、」
「ユッキー続きやろー、次は絶対に勝つ」
「毎回それ言うけど大概無理だから言うのやめな?」
後ろでやらかした!って顔をしているミソ太なんか知らない。いくらなんでもセクハラまで加えてわたしをディスるなんて酷すぎる。
(そんな事より、)
ユッキーが3年付き合った彼女と別れた。
ちょっとショック。