追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
ところが、名門出身のアンリエッタ様との再婚に難色を示すかと思われたバーモン侯爵家は、結果的に再婚に異を唱えることをしなかった。それはバーモン侯爵家に、クロフの王位継承に対する、絶対の自信があったからだ。
「お兄様は、ラファーダ王国建国の始祖、黒きオオカミの神の再来とされていたから――」
ノアール様が語った通り、ラファーダ王国もまた、カダール皇国同様に聖獣伝説の起源を持つ国。満月の夜、氷に覆われし不毛の大地に黒きオオカミの神が降り立ち、氷の大地を切り拓いて興したといわれていた。そんな黒きオオカミの姿と人型を、幼少期から自在に操るクロフは、建国の始祖の再来と崇められ、次期王位継承としての地位は不動と思われていた。
「そんな絶対の自信があったから、バーモン侯爵家はお母様の懐妊を静観し、そうして僕が生まれた」
アンリエッタ様は心優しい女性で、クロフにもノアール様にも分け隔てなく愛情を注ぎ、王家は幸福の時を謳歌していた。
ところが……。
「……アイリーン、驚かないでね」
腕の中で、ノアール様が小さく呟く。
その、次の瞬間――。
――ポポンッ!
「お兄様は、ラファーダ王国建国の始祖、黒きオオカミの神の再来とされていたから――」
ノアール様が語った通り、ラファーダ王国もまた、カダール皇国同様に聖獣伝説の起源を持つ国。満月の夜、氷に覆われし不毛の大地に黒きオオカミの神が降り立ち、氷の大地を切り拓いて興したといわれていた。そんな黒きオオカミの姿と人型を、幼少期から自在に操るクロフは、建国の始祖の再来と崇められ、次期王位継承としての地位は不動と思われていた。
「そんな絶対の自信があったから、バーモン侯爵家はお母様の懐妊を静観し、そうして僕が生まれた」
アンリエッタ様は心優しい女性で、クロフにもノアール様にも分け隔てなく愛情を注ぎ、王家は幸福の時を謳歌していた。
ところが……。
「……アイリーン、驚かないでね」
腕の中で、ノアール様が小さく呟く。
その、次の瞬間――。
――ポポンッ!