追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
「……だけど、バーモン侯爵家がこんな行動に出たのは、僕のせいなんだ。僕さえ迂闊に見られたりしなければ、お母様だってこんなことにならなかった……っ!」
 ……迂闊に見られる? 私には、まるで意味がわからなかった。
「ノアール様、なぜご自身のせいだなどと!? そんなことは――」
「ううん! だって、本当に僕のせいなんだっ!」
 ノアール様は私の言葉を遮り、目から涙を迸らせた。
「全部、最初から話すね……」
 クロフとノアール様が異母兄弟というのは、ラファーダ王国において秘事ではない。
 クロフの生母である前王妃様は、クロフを出産後一年と経たずに身罷っている。それから八年後、国王様の求婚を受け入れて嫁がれたのが、ラファーダ王国において最も格式ある名門、バイエル公爵家出身のアンリエッタ様だった。
 国王様はクロフの王位継承を宣言していたけれど、それでも名門出身の後妻が男児を生めば、本人の思惑によらずとも世継ぎ争いが付いて回るのがこの世の常だ。
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