追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
「僕は幾日も経たずに、ほぼ完璧に変化をマスターしたよ。ちなみに聖獣ってね、疾風のような速さで駆けられるから、悪戯には打って付けなんだ。お父様の政務室に忍び込んで、書類に肉球でスタンプを押して逃げたり、厨房に積まれた菓子をくすねて逃げたりね。……僕は、あの日も聖獣に変化して宮殿内を散策しながら遊んでいた。そうして最終的に向かったのは厨房だった。実はあの日は、僕の誕生日だったんだ。だから厨房は、誕生祝の晩餐の用意で、いつも以上に忙しそうだった。方々から、祝いの食材なんかも届いてた。そんな数ある食材の中で、バーモン侯爵家からという珍しい献上品に料理人たちは沸いていた。献上品は、お腹がぷっくり膨らんだ、見たこともない魚だった。なんでも、ずっと遠い国の近海でしか取れない珍しい魚なんだって」
……背筋が、冷えた。ノアール様が語る魚の形状は、私に「フグ」を連想させた。
この世界では、これまでフグを見たことも食べたこともない。だけど、もしかすると遠い海にはいるのかもしれない……。
……背筋が、冷えた。ノアール様が語る魚の形状は、私に「フグ」を連想させた。
この世界では、これまでフグを見たことも食べたこともない。だけど、もしかすると遠い海にはいるのかもしれない……。