追放された悪役令嬢ですが、モフモフ付き!?スローライフはじめました2
そう、俺は実に一カ月半にも及ぶ獣姿から、ついに人型に戻ることができた。しかも変化の切欠は、まさかアイリーンからもらった初めてのキ、キ、……っ、とにかく! 本来ならば、ルークに赤飯を炊いてもらい、ダブルの喜びを祝うところだ。
……だが、人型に戻った状況が状況ゆえ、俺は現在、泣くに泣かれぬ事態になっていた。
「……放っておいてくれ」
よりにもよって、アイリーンの前ですっぽんぽんの人型に転じ、あらぬところを晒すなど……。
アイリーンが以前の約束を守り、何時もバスローブを常備してくれていたのは嬉しい発見だった。しかしそれ以上に恥ずかしくて、そしてなにより、心が辛い……うっ、ぅううっっ……。
精一杯平静を装って答えながら、俺は内心で泣いていた。
ちなみにひとつ付け加えると、あの時、バスローブを被って放心して立ち尽くす俺にもろもろ手を貸したのは、背中にノアールを乗せて文字通り対岸から飛んできたこいつで、アイリーンを慰めたのはモコフワのチビオオカミに転じたノアールだ。
……だが、人型に戻った状況が状況ゆえ、俺は現在、泣くに泣かれぬ事態になっていた。
「……放っておいてくれ」
よりにもよって、アイリーンの前ですっぽんぽんの人型に転じ、あらぬところを晒すなど……。
アイリーンが以前の約束を守り、何時もバスローブを常備してくれていたのは嬉しい発見だった。しかしそれ以上に恥ずかしくて、そしてなにより、心が辛い……うっ、ぅううっっ……。
精一杯平静を装って答えながら、俺は内心で泣いていた。
ちなみにひとつ付け加えると、あの時、バスローブを被って放心して立ち尽くす俺にもろもろ手を貸したのは、背中にノアールを乗せて文字通り対岸から飛んできたこいつで、アイリーンを慰めたのはモコフワのチビオオカミに転じたノアールだ。