かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
「純。おはよう!」
 純はぼーっとしたまま、歩みを止めた。
「ああ、柚実か。おはよう」
「ね、ちょっといい?」
 ふああ、と彼は欠伸をしてみせた。
「なに? 俺は自慢じゃないけど、いつも遅刻ギリギリでも遅刻をしたことはなくて……」
「なに自慢にならないこと言ってんの? 大丈夫だから。あのさ、純」
「ん?」
「私、瞬とキスした」
 純の両腕を掴み、そう告白した。
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