かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
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 結局、高野先生の言う通りに保健室へと来た。
 保健の先生は今日も不在で、他に生徒もいなかった。
 私は消毒液の匂いで、ちょっと落ち着くことができた。
 窓際のベッドを拝借し、カーテンを閉めて、大の字に寝転ぶ。
「……純のバカ」
 私は、また呟いた。
 ああ、こんなに泣いたのは久しぶりだ。
 ――早く詞を書いて。
 そう、私を頼ってくれるのは嬉しいけど、あのシチュエーションでそれはないんじゃない?
 そんなことより、って。
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