かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
「最後の忠告。本当に瞬のラストライブで書かないなんて、後悔しないか」
純は次の日も学校に来ていて、午前の補講を終えた私が帰ろうとするところで、出くわした。
「しないよ」
私は意固地になっていた。
昨日書いたものは、別にバンドの詞というものは意識していなく、いつも通りに思ったことを連ねただけ。
だけど、どれも事足りなくて、経験不足で、青くて――薄っぺら。
とても瞬に献上できるようなものではなかった。
「――解った」
ハードケースを抱えた純は、そのまま何の未練も残さずに立ち去った。
「仲違いか」
声が聞こえて、そちらを見れば高野先生がいた。
純は次の日も学校に来ていて、午前の補講を終えた私が帰ろうとするところで、出くわした。
「しないよ」
私は意固地になっていた。
昨日書いたものは、別にバンドの詞というものは意識していなく、いつも通りに思ったことを連ねただけ。
だけど、どれも事足りなくて、経験不足で、青くて――薄っぺら。
とても瞬に献上できるようなものではなかった。
「――解った」
ハードケースを抱えた純は、そのまま何の未練も残さずに立ち去った。
「仲違いか」
声が聞こえて、そちらを見れば高野先生がいた。