かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
「そうだな」
私たちは内容のない会話を交わすと“先に行ってる”と、私の方から離れた。
一緒に肩を並べて先生の車に乗り込むところを見られたら、問題になるだろう。
私はそう察し、ひとり校門を出て、ぶらぶらと歩いていた。
机にうつ伏して、縮こまって寝ていたせいか、肩が酷く凝っていた。
私はぐるんぐるんと、円を描くように後ろから前へ右腕を回した。
プッ、とそこで軽いクラクションが鳴る。
見れば、そこには黒い車があり、高野先生が乗ってるのが見えた。
先生はいつぞのように車を横づけし、助手席のドアを開けてくれた。
「どこに消えたのかと思った。腕を回していたのは、合図か?」
「歩いてれば、先生が通りかかると思ったの。先生、私の家知ってるでしょ。それに学内で一緒に車で消えれば噂が立つ」
私たちは内容のない会話を交わすと“先に行ってる”と、私の方から離れた。
一緒に肩を並べて先生の車に乗り込むところを見られたら、問題になるだろう。
私はそう察し、ひとり校門を出て、ぶらぶらと歩いていた。
机にうつ伏して、縮こまって寝ていたせいか、肩が酷く凝っていた。
私はぐるんぐるんと、円を描くように後ろから前へ右腕を回した。
プッ、とそこで軽いクラクションが鳴る。
見れば、そこには黒い車があり、高野先生が乗ってるのが見えた。
先生はいつぞのように車を横づけし、助手席のドアを開けてくれた。
「どこに消えたのかと思った。腕を回していたのは、合図か?」
「歩いてれば、先生が通りかかると思ったの。先生、私の家知ってるでしょ。それに学内で一緒に車で消えれば噂が立つ」