かすみ草揺らぐ頃 続く物語 ~柚実16歳~
秋の終わりに実施されたテストで、物理がまた赤点。
相変わらず物理に身もこころも滅ぼされていた。
放課後の職員室で、高野先生がいつものブラックコーヒー片手に、私に告げる。
「他の教科は90点越えなのに、どうして物理だけ……。そんなに俺の教え方が下手か」
「知らない」
「ほら、いいことを教えてやる」
そう言って彼は物理の教科書を渡してきた。
「匂いを嗅いでみな」
相変わらず物理に身もこころも滅ぼされていた。
放課後の職員室で、高野先生がいつものブラックコーヒー片手に、私に告げる。
「他の教科は90点越えなのに、どうして物理だけ……。そんなに俺の教え方が下手か」
「知らない」
「ほら、いいことを教えてやる」
そう言って彼は物理の教科書を渡してきた。
「匂いを嗅いでみな」