うるせえ、玉の輿。
***
「うーん」
昔を思い出しても、途中までは確かに全世界美少年コンテストとか開催されたら一位になりそうなぐらい、業平はイケメンだった。
でも途中から、女の子の服を着た時ぐらいから業平は可愛くて。
お姫様は、業平の方だと思った。
沢山こそこそ作ってたら、おじさんとおばさんが見つけた時、泡拭いて倒れたんだよね。
私の服だって嘘ついたけど、あの時は業平は落ち込んでた。
それから女の子の服は着てないかな。
王子様であってお姫様でもあって、あ、でも中学ぐらいで女の子と付き合ってたからゲイではないのかな?
よく考えてなかったけど、あんなごみ溜めのお化け屋敷から救ってくれた業平のことを、私は何も否定しないと心に誓った。生きるために、だ。
ごちゃごちゃと考えても、全くまとまらない。
結局は、業平が好きな格好して、本当に好きだと思える人とお付き合いできて、幸せになってくれたらいい。
相手が同性だからって反対されるなら、私と結婚して安心させとけば業平は平穏を手に入れられる。
私は純粋にそう思っている。
キャベツと人参とベーコンのコンソメスープと、おからでかさまししたハンバーグと、商店街の駄菓子屋のおばあちゃんがくれた白菜の浅漬け。
素敵。ひき肉とベーコンだけであとはただ。
私は、業平と結婚すると、野菜畑に囲まれてお肉だけ買えばいい。
しかも雨がはいってくるような壊れた家じゃない。
ああ、最高すぎる。
「ただいまー、麻琴ちゃん、お出迎えしてえ」