うるせえ、玉の輿。
「やだあ、めっちゃ乙女。こいつうう。あのジョージさんのどこが好きなんだよ。吐けよお」
「きゃー。駄目よ駄目よ、素面じゃ言えないわあ。胸板が厚いところ、笑顔が可愛いところ、照れるとあたふたするとこ、あと半パン可愛いでしょ、あと、きゃー!」
素面でも言ってるじゃんかよ、と言いたいが飲み込んだ。
出るわ出るわ、恋人でもないのにのろけのように好きな部分が出まくる。
「つまり性格も顔も、体もタイプと。これは確かに運命かもしれないね」
「そうでしょ、そうでしょ、やばいでしょ?」
「札束で頬殴ったら一発で惚れるんじゃない?」
「それは麻琴ちゃん限定でしょう。それに、……私、178センチ、63キロ、細身の筋肉質、ハーフみたいなイケメン。さらに丞爾くんと同じ、ちんこがついてるのよおおおおおお」
「わーお、泣き方が男らしい。どうどう、ほら、泣くならご飯食べてからにして」
よしよしと台ふきを渡したら、さすがに今度は怒った。
けれど、めそめそ男泣きしながらご飯はご飯粒も残さず平らげたので、偉い。
食べた後は、私の分も一緒に洗ってくれる。
「でも業平ぐらいのイケメンに告白されたら、男も女もOKしちゃうんじゃないの?」