うるせえ、玉の輿。
そうだ。洗濯物、放り込んだけど畳んでない。
すぐにリビングに戻って、バスタオルだけ畳む。そして脱衣所へ持って行った。
危ない危ない。一応、業平の恋が成就しなかった場合、力づくで嫁になる予定なんだから、家事はしっかりしないといけない。
ジョージさんが貰ってくれなかったら、私は全力で業平にプロレス技をかけないといけないしね。
ふわふわで素材からして高級そうな真っ白のバスタオル二枚。私が持参したタオルは、パリパリで固くて肌に悪そうと、初日に雑巾行になった。
この真っ白で柔軟剤を存分に使ったタオルは、業平みたい。
ぞうきんみたいで固くて柔軟でもない私は、ぞうきんみたいなものだ。
業平は、彼ではなくぞうきんみたいな私をそばに置きたいと思うかは問題だ。
私は恋愛は、生きる上で必要ないけど、業平なら好き。
それが恋愛感情かと言われたら、全然違うとしか答えられないんだけどね。
「業平、バスタオル置いておくよー」
パタパタとスリッパの音を立て、今度は怖がらせないようにとちゃんと聞いた。
まあ聞いたけど、許可は取らずに開けた。
「え」
「ひ」
そこで、シャンプーの詰め替えを手に洗面台の上の戸を開けている全裸の業平と目が合った。
何も身にまとっていない業平。私の視線は、下へ。
下着を身に付けていない業平の、業平ジュニアをばっちり見てしまった。
「ぎゃ、ぉぉぉ」