うるせえ、玉の輿。
「男らしい叫びをあげないで頂戴!」
そうは言うが、想像していたものと違う情景に驚いてしまったんだ。
慌ててドアを閉めたけど、私の頭の中はクエスチョンマークだらけだ。
「な、んで?」
「なによ。サイズは、標準よ! 本当だからね!」
「いや、その、毛……?」
毛が無かったような、いや、あったから業平の業平ジュニアが全部見えなかったわけだよね。
でも毛……?
驚いたけれど冷静に考えても毛の色がおかしい。
今はオレンジ色の髪にしているが、地毛は少し色素の薄い茶色かかった黒髪のはず。
「毛、オレンジだった?」
「そうよ。染めたのー。脱いだら髪と違う色って萎えるでしょ?」
「経験がないのでわかりませんが、驚きました」
そんな細部までこだわるのがお洒落なのか。とうか、あの毛は美容院じゃ染められないから自分で染めたの?
「貴方もアンダーヘアの処理はちゃんとしなさいよ。剃ったらだめよ。生えてきたら下着から飛び出て見目麗しくないの。ハサミでちょきちょきよ」
「ぶっ やめて。お昼に食べたピザが出る!」