うるせえ、玉の輿。
急いで逃げたけど、どうしてそんなに業平は女子力が高いんだ。
私にしたら、そんなとこ気にしなくてもいいんじゃないかなってことまで完璧にしようとしてる。
それが王子様でもありお姫様でもあり続ける、彼ならではの能力なのだろうか。
というか、業平はバイって言ってたけど、今は完全なオネエにしか見えない。
あの口調とあの美意識で、女性に異性としてみられないんじゃないのかな。
その場合、ジョージさんルート以外の恋愛が難しいんじゃないかな。
やはり今のままでは、ジョージさんが駄目なら私からのプロレス技プロポーズしかなくなっている。
いや、好きな女の子が現れたら、オネエ言葉は止めるのかもしれない。
「はあ。麻琴ちゃんのせいでシャワーゆっくりできなかったわ」
「あれ、もう上がったの? 早くない?」
「肌の手入れに時間がかかるんです!」
派手な化粧を落とし、髪をタオルで拭く業平はタンクトップとフワフワモコモコのピンク色のルームウエアのズボン。
このミスマッチな服装は、業平的に許せるのか。
「ねえ、業平」
「なあに?」
冷蔵庫をあけて、冷やしている化粧水と乳液をもってリビングのソファへ座る。