うるせえ、玉の輿。

「どうぞ、どうぞ、あ、二階の部屋にお二人でしけ込んでくださいな」

今日は私、一階で寝よう。王子様が熊に組み敷かれるのは、私には刺激が強すぎる。

「あの、私はどっちかというと、丞爾くんを抱きたいんだけどお」
「え、そっち!? 絵的に業平が抱かれる方でしょ」
「いやいや、私、あんな大きなちんこ入らないわよ」
なんで大きいってわかってるの。
少し疑問だったけど、ジョージさんが急に大きく首を振った。

「いえ、俺は麻琴さんに言ったんです」


「ほわい?」
「ご飯もおいしい、神経質でこだわりの強い虹村社長に信用されてる、家事もでき仕事もしてるのに、ふんわりしていて可愛いですし! 俺、養います」
「ちょ、ちょっとだけ待って」

彼が何を言ってるのか分からないが、私は酔っ払いの告白はカウントしない。
というか、初めて告白されてしまった。酔ってるけど。

問題は、魂が抜けた業平だ。
私は業平の、天に召されている魂を掴むと口の中に押し込んだ。

「しっかりして、業平。彼は酔っている。私がプロレス技で脅したり、下着がベージュだったり、野菜を育ててるときは農家の御婆ちゃんだって知らないで、戯言言ってるだけだ」
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