うるせえ、玉の輿。
「私が彼に酷い言葉を投げつけるから、業平が癒してあげるんだ」
「だ、だめよ。彼に酷い言葉なんて、傷つくのは駄目よ」
「でも。彼がノーマルで、女の子に免疫ないって分かったよね。私みたいなベージュ下着にさえときめくような、恋愛経験ない人だよ。このままだとあの人、大変なことになるよ」
絶対に女に騙される。恋愛経験ないなら、エッチだって避妊しないかもしれない。
子どもなんてポンポン生んで、茶髪の煙草ぷかぷかさせた女と子ども10人ぐらいに見送られ、ふらふらになりながら仕事に向かう。
そんな彼の未来は幸せか。
それよりも業平の方がいい奴だし金持ちだし、幸せだぞ。
「ジョージさん、業平も酔ったみたいで。二階の寝室に運んでもらってもいいですか?」
「は、はい」
真っ青な顔のジョージさんが、覚束ない足取りながらも立ち上がってこちらに来てくれた。
そして、業平に背中を向ける。
「虹村社長、おんぶします」
「……」