ねえ、理解不能【完】
「青、本当は土曜、俺もデートに誘おうって思ってた」
「え!そうなの?」
「うん。でも四人でも楽しみ」
嬉しそうに笑うゆうにも、自分の本当の気持ちなんて言えなくて、そうだねって返事をした。
繋いでる手を離すタイミングを見失って、結局別れる直前までずっと繋いでいて。
ばいばいする時にゆうから離れた手のひらに生ぬるい風があたる。
「じゃあ、明日。こういうのは言葉にするものか分かんないけど、」
「うん、?」
「土日に会えるの初めてだから、かなり嬉しい」
ゆうが目を合わせてはにかむ。
ドキッて心臓がはねて、私はこくこく何度も頷いた。
恋、ゆうからちゃんと教わっている気がする。
それだけど、いつもなら去っていくゆうの後ろ姿を見えなくなるまで待つのに、今日はやめておいた。
どうしても、視界に千草と広野みゆちゃんの姿がはいったから。