ねえ、理解不能【完】






学校で千草とすれ違うとき、帰り際にこっそりと千草の部屋を見上げる時。

心臓が切なく鳴って、たまらない気持ちになる。




広野みゆちゃん、になりたい。

私じゃなくてもいい。千草のとなりにいられる女の子になりたい。


だけど、私、がいい。


広野みゆちゃんが、千草と別れてくれるなら。千草が、私を好きになってくれるなら。ゆうが、私と別れてくれるなら。

土下座でもなんでもするよ。




プライドなんて、もうない。








.......そんなことばかりを考えていたから、きっと罰が当たったんだとおもう。






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