ねえ、理解不能【完】




「それでっ、え、と、あのっ、ね」

「........」

「やめてって言ったのに、う、あの、」




「ーもう、いい」



「やめて、くれ、なくて、....それで、っ、」

「もういいって、青」




千草の手が伸びてきて、私の口元を塞いだ。中途半端に開いた唇を強引に閉じさせられて、千草がのぞきこむように顔を近づけてくる。




「もう、いいよ」




なんて、悲痛な顔。
まるで、かがみだ。

たぶん、同じ顔を私もしてるんだと思う。


震える一歩手前まできていたけれど、千草の手が私の頭をなでたから、また安易に不安がとけていく。



聞きたくない、って言われてるみたいで、少し切なくなったけれど、それが別に面倒だからとか興味ないからとかそういうベクトルではないことが分かったから、拒まれた、とは思わなかった。



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