ねえ、理解不能【完】
なんなの、千草。
じわ、と場違いな胸の疼きに、抵抗するみたいに俯いたら、「お前さ、」と名前では呼んでくれない千草が、顔を覗き込むように近づけた。
偉そうな態度。
今、私のこと青って優しく呼んでくれないなら、返事しない。
・・・偉そうなのはきっとお互い様だね。
「・・・俺に言うことないの」
「別に、ない」
「青が、俺とは付き合ってないって言ってた、って、」
「・・・・・・、」
「連絡先渡されたとき、言われた」
「・・・・・・・・・っ、」
「ーーまさか、まだ、幼なじみってほかの女に言ってんの」