ねえ、理解不能【完】





廊下からD組の様子をのぞいたら、まだ何人か人が残っていて、千草はその人たちと話していた。微妙に頬骨が上がっているし、楽しそうだ。



不機嫌回避、私は廊下でこっそりガッツポーズをする。




千草の席のまわりに人が集まってきているあたり、やつは人気者。

その中には女の子も二人いて、そのうちの一人は私に千草宛の便箋を渡した広野みゆちゃんだった。


ふわふわな髪の毛に、川瀬君よりも天使なお顔。制服も気崩しすぎず、化粧もしてない感じなのに華やかでやっぱり可愛い。


嬉しそうに千草に話しかけているし、千草も千草で満更でもなさそうだ。

かといって、すごく嬉しそうにしてるわけではないんだけど。




……仲良くなったんだ、よかったね。



広野みゆちゃんはたしかC組だから、
千草とは別のクラス。

それでもこうやって放課後 違うクラスにお話しにやってくるくらいだから、本当に千草のことが好きなんだろう。




一途で真っ直ぐな感じ。
幼なじみの私から見ても好印象だよ。


広野みゆちゃんみたいな女の子が、千草の彼女にはふさわしいんだと思う。


さりげなく千草の肩に手を置いている様子から、彼女は勇気も結構ある女の子なんだろう。




……自分から話せるなら、千草に簡単に触れることができるなら、私に頼まずに自分で便箋くらい渡せばよかったのに。





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