ねえ、理解不能【完】
なんてね。
.......嫌な思考回路。
広野みゆちゃんはなんにも悪くないのに、勝手に裏切られたような気持になってしまって。
自分の中で生まれた正体不明のモヤモヤした感情を消すために、勢いよく教室のドアを開けて千草たちに近づく。
「千草ー、帰ろう?」
なんの気なしを装って千草に話しかける。
楽しそうに話していたところに急に割って入ったものだから、千草と話していた人達は怪訝そうな顔で私を見た。
その中には広野みゆちゃんの視線もあって。
少し引き攣った顔で、千草の肩に置いていた手を気まずそうにおろして、爪の先をいじりだす。
.......ほら、やっぱり。この前便箋を渡してって頼んできた時とは違う態度。
私はそんな広野みゆちゃんに対して、感じ悪いなと思いつつ千草に目をうつす。
そうしたら冷ややかな瞳とぶつかって、思わず一歩後ずさった。
……なんで、いきなり不機嫌なの。
さっきまで、機嫌よく他の人と話してたくせに。
私のガッツポーズを返してほしい。
「せっかく迎えに来てあげたのに、むっとしないで欲しいんだけど!」
広野みゆちゃんたちと楽しそうにしていたのに、私の顔を見た瞬間一気に不機嫌になるなんて、感じ悪いにも程がある。意味不明だし、最悪だ。