一億円の契約妻は冷徹御曹司の愛を知る
結局あの後、美術館からカフェに向かって休憩を取ると、雅臣は私をテーマパークに連れていった。
猫が主役の世界として設定されたニャンコワールド。猫の目線を楽しむことができる巨大な街で、様々な乗り物に乗ったり、猫グッズや展示物を眺めたり、日常を忘れるひとときを過ごすことができた。
敷地内にあった猫カフェに入ったときは予想外のことも起きた。雅臣が猫にモテていたのだ。猫に好まれるフェロモンでも発しているかのようにもふもふの猫たちに囲まれていた彼を思い出し、笑いがこみ上げる。
「今日は楽しかった。ありがとう」
さすがの私でも、雅臣が今日なんのためにこんなにもあちこちに出かけたのか、わかっていた。
照れ隠しなのか、「ふん」と目を逸らす彼をそっと見つめる。