一億円の契約妻は冷徹御曹司の愛を知る

 布団をめくって自分の姿を確認すると、昨日と同じワンピースを着たままだ。しわが寄ってしまったスカート部分を気にしながら隣で眠る彼を見下ろして、ふたたび悲鳴を上げそうになった。

 雅臣は裸だった。かろうじて下着は身に着けているけれど、むき出しの上半身に心臓が激しく脈打つ。

 見た目のスマートさからは想像がつかないくらい、その体はがっしりとしていた。胸からお腹にかけて筋肉の筋がいくつも走っている。

 はじめて目の当たりにした男性の裸身。胸の音が忙しないのに、つい見入ってしまう。

 私、昨日この胸に顔を押しつけて泣いたのか……。

 そんなことを考えて、改めて気づく。

 雅臣は、私のことを一晩中抱き締めてくれていたのだ。

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